スクラップドデイズ

鋼の錬金術師

「人は何かの代償なしに何かを得ることができない。
これが錬金術における等価交換の原則だ。
その頃、僕らはそれが世界の法則だと信じていた」

得るために払う代償。
払った代わりに得るもの。

ただし、それは同等ではない。

コンビニエンスストアとスーパーで同じ商品を買っても
支払う金額が違うように、同じ目的であっても
その人が払う対価と云うのは人によって違うのだろう。
余りにも大きすぎる代償を支払わなければならない一方で
何も無かったかのように手に入れてしまう現実。

しかし、それは同じ目的に限った事であって、
違う目的になるとそれは同じ結果とはならない。
それは個人の資質であり、志向の向き不向きなのだろう。

一見、陰陽の思想やバランスから外れているように見えても
全て同じ事象を色々な言葉で表現しているに過ぎない。


錬金術と云うのは科学が生まれる以前のパラダイムである。
文字通り、全てを金に換える手段を模索する事をを目的として発生した
「夢のような」学問だが、その過程に於いて発見された数多くの事柄が
科学に少なからず影響を与えている事も事実。
そもそも、夢想だと感じているのは現在のパラダイムが科学という
事なのであってそれがシフトする以前は錬金術こそが世の理だったのだろう。

現在を支えている科学がパラダイムシフトした時、
世界はどのように変貌してゆくのだろう。
科学にある程度の限界が見え始めている今、
結局万物が金になりえない事を悟った錬金術の様に
実はその時代が到来するのは案外近いのかもしれない。

そうなったとしても、等価交換の原則は生き続けるのだろう。
この宇宙が存在している限り。

そして人は、そんな大それた事よりも、目の前の現実を生きる事の方が
大切で、大変なのだ。
 
劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者
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by karmanrain | 2005-09-03 00:43 | 御伽草紙
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