スクラップドデイズ

カテゴリ:恋哀依存( 3 )

ミマモルトイウギゼン

見守るという事。

例えば別れを告げてきた人を見守る。
それは新しい恋人と幸せなあなたを黙って見ている、ということ。
静かに、そして確実に浮かび上がる自分のドロドロとした
黒いものを押さえ込み、決して表には出さないでいること。

あなたが苦しむ事となったとしても、その表情に憂慮しながらも、
あなた自身の力で浮かんでくるのを唯、待つ。

何もする事は出来ない。
何もしてはいけない。

例えどんなに傷ついても
堕ちていっても
例え生を絶ったとしても
見殺しにしたといわれても。

ただ、全てを逸らさずに見つめ、忘れずにいること。

見守る、という事はきっとそういうことで、
見ている、という事しか出来ない歯痒い想いのこと。
その選択しか出来なかった不甲斐無さと、
決してなくなる事は無い、静かに沸き続ける黒いもの。

それくらいの覚悟が必要なのかもしれない。
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by karmanrain | 2005-03-12 22:52 | 恋哀依存

scarred heart

ガラスのコップはちょっとした事でいつの間にか傷が付いていて、
付いてしまったその傷は二度と元には戻らない。
同じ場所に傷を付け続ければ、どんどん深くなっていき
最後には割れてしまう。

接着剤でくっ付けて元通りに見えても、水を注げば割れた所から
水はこぼれてしまうし、そこから見える景色も歪んでしまう。

元通りにしようと割れたコップに必死になるのなら
最初から割れないように注意して取り扱えばいいだけのこと
いつも使っているコップだからぞんざいに扱ってしまう
そして丈夫だという思い込みで油断して傷つけ、いつしか割ってしまう。

割れてしまったのなら、其れはもう仕方の無い事。
ものにはいつか終焉の時は必ず来るという事。
それが今だったというだけの事。
割れてしまったコップとの思い出をひとしきり回想したら、
後は新しいお気に入りのコップを見つけるしかない。

そのときはきっと割らないように気をつけて使える、筈。
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by karmanrain | 2005-03-05 01:02 | 恋哀依存

泳げないペンギン

一人では生きることの出来ない相手を求め、孤独に打ちひしがれる悲しみも、
一人で生きる事しか出来ない、人と関わる事に絶望したものから見ると
贅沢な悩みだと思えてしまう。

一人で生きる事が出来るのではなく、一人で居る事しか出来ない人間という
ものも居るのと同じように、人と関係しなければ生きていけない人も居るのでしょう。
一人では生きることが出来ない人。
一人でしか生きることが出来ない人。

どちらも好きでそうしていたり、そうなっていたりするわけでない。

それは、さかなが大空を自由に飛べないように、
鳥が大海原を自在に泳げないのと同じなのだと思う。
でも、中にはトビウオやペンギンのようなのも居たりするので、
それは絶対的なことではないのでしょうけど。

ある程度は歩み寄れるのかもしれませんが、ほんとうにある程度であって、
わかりあうことはできないのでしょう。
そして、わかりあう必要はないのかもしれません。
相手の気持ちに立つことは出来ても、
相手そのものになることは出来ないのですから。
 
でも、その分かり合おうとする思いこそが大切なものの様な気がします。
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by karmanrain | 2005-02-27 00:07 | 恋哀依存